【コロナ】クルーズ再開が遅れる4つの理由【クラスター】

2020年2月、ダイヤモンドプリンセス号がコロナウィルスのクラスターを起こし横浜に停泊していたニュースは日本人の記憶に強く残りました。それを受けて、「クルーズ船での旅行はちょっと怖い」と心配している人、多いと思います。

実は今、運行停止中の各クルーズ会社の経営者が海外メディアのインタビューに応じ、業界の状況や想いを語っています。それを見ると、クルーズファンの期待とは裏腹に、クルーズ業界の再活動にはまだ時間がかかりそうです。

この記事では、インタビューや業界情報を元に、クルーズ再開に時間がかかりそうな理由を考えます。再開に時間はかかりますが、これを読めばクルーズ業界の対応や考えを理解し、クルーズに対する心配を少し解消できるかもしれません。

【現状】クルーズ船が出航できない理由

今、クルーズ船が世界中でサービスを止めている大きな理由の1つは、米国疾病対策センター(CDC)がクルーズ会社に運行中止命令を出している事です。

2020年4月9日、米国疫病対策センター(CDC)が運行停止命令を100日間延長した上に、2020年5月6日現在では、各クルーズ会社(NCL、RC、カーニバルなど)が、2020年7月末までのクルーズツアーを「自発的に」全てキャンセルしています。

米国疾病対策センター(CDC)が、運行中止命令をいつ撤回するかという話は、今のところ聞こえてきていません。

【課題】柔軟なルート設定ができるか

CDCが運行中止命令の他にも、まだ大きな問題があります。各国の寄港地、港が開いていません

国によって、コロナの影響や入国拒否に関する考え方も様々で、いろんな国を廻るコースを得意としているクルーズ船としては、悩ましい問題です。全ての国が以前と同じように港を開ける事、外国人を受け入れる事は、CDCの運行中止命令の解除よりも時間がかかるでしょう。

今後、クルーズが全て再開したとしても、2年以上も前に運行計画、販売されていたルートを、きちんと計画通りに廻れるかどうかはわかりません。幸運にも予定していたクルーズ船に乗れたとしても、ハイライトや目的としていた観光地や港がクローズされていて、降りられない可能性はあります。

【予測】スロースタート

The Points Guyの記事によると、ノルウェージャンクルーズラインのCEOのフランク・デル・リオ氏もインタビューで、下記のように話しています。

He offers a scenario where just three Norwegian Cruise Line ships resume operations initially along with a single vessel from the Oceania and Regent brands. From there, the company would add another four to six ships into operation each month.

Norwegian Cruise Line CEO shares his plan for a cruising comeback — and it isn’t what you think

運行停止解除後も、最初は数隻だけが運行し、全ての船が動き出すまでに6ヶ月を要するシナリオを想定。ノルウェージャンクルーズラインの28隻の船のうち、最初は5~6隻だけが運行再開するようなイメージです。

例えば、少し状況が落ち着いて「ついに●月にクルーズ再開!」という発表があったとしても、アナタの予約したその月のクルーズが出航するとは限りません。

【対策】チェックインも変化

世界中の寄港地に、サーモグラフィーを用意するとか、サニタイザー(アルコールスプレーのようなもの)を至る所に増やすというような対策が噂をされています。

また、記事によると、ノルウェージャンクルーズラインのCEOもコロナウィルス感染の有無が即座にわかるテストキットについて話をしています。

Del Rio said the company’s medical advisors are telling him a rapid test for COVID-19 that’s as easy and quick as a home pregnancy test could be available very shortly.

Norwegian Cruise Line CEO shares his plan for a cruising comeback — and it isn’t what you think

自宅で使える妊娠検査薬のようなイメージだそうです。乗船前に、船に乗れるかどうか乗客もスタッフもチェックする。それができれば、安心度は増しますね。

しかし、現状は「近いうちにそのテストキットが可能になると言われている」だけであって、まだテストキットが開発されたわけではありません

期待はしたいものの、こういう開発や承認に時間がかかるであろうことは、容易に想像できるため、やはり時間がかかりそうです。

まとめ

いかがでしょうか。今回はクルーズ船が簡単には再開できない4つのポイントを挙げてみました。いずれの項目を考えてみても、クルーズ会社は慎重な対応やルール作りが求められるため、CDCが運行中止命令を解除しても、各国の外出禁止措置が収まっても尚、何もかも忘れて以前のようにクルーズを楽しめるのは、しばらく先になるでしょう。

そもそも、まだコロナウィルスについて、正確な性質も対応策もわからない段階では、断言できる事が少ないのも事実。でも逆に考えれば、クルーズが再開される日はつまり、各クルーズ会社が「本当に安全が確保されたと胸を張れる時」、世界が「コロナウィルスについてきちんと解明できた時」でしょう。

しばらくはクルーズ会社にとっても、スタッフにとっても、クルーズファンにとっても大変な時期が続きますが、それでも私はクルーズが好き。また誰もが楽しく安全に世界を旅行できる日を願って。

ボンボヤージュ!