つい3年ほど前まで

恥ずかしながら、金木犀の香りが苦手でした。

 

「あら〜もう金木犀の季節ねぇ」

なんて大人が目を細めて言うのを、いつも苦々しく見ていたのです。

 

つまり、なんというか私の中では、

金木犀はトイレ(の芳香剤)の香りと直結しており、

甘い香りが強ければ強いほど、

疲れが目立つ古くて

狭苦しいトイレの空間を想像してしまうのです。

 

 

しかし、ふと気づけば、

金木犀の香りのトイレ(の芳香剤)も

だいぶ減っている気がしますし、

そもそも疲れが目立つ古くて狭苦しいトイレの空間に

出くわすことも減ってきています。

 

そんな私にとって、今年は金木犀ニューイヤー。

 

あちらこちらを歩くたびに、

ほのかに鼻をくすぐる柔らかい金木犀の香りに

はっと癒される感じを初めて体感しています。

 

あぁ、なるほど大人が

「あら〜もう金木犀の季節ねぇ」と

言っていたのはつまりこういうことか、と。

 

毎年、同じ花の香りのはずなのに、

こうも違って感じるのは、

他ならぬ自分の感覚が変わったからなのでしょう。

(あと世の中のトイレも。)

 

 

8月生まれで、猛暑だろうがなんだろうが

ダクダク汗をかきながら「夏が大好き!」

と言っていた子供の頃の自分が、

 

いつの間にかここにはいなくなり、

 

金木犀が香って、たまに冷たい雨も降る

穏やかな秋の方が好きになっていくなんて・・・

 

 

私は相変わらず、

字も汚いし、子供もいないし、

ファーストフードばっかり食べているけど、

大人の階段をどんどん上っているのだなぁと知りました。

 

今後は、目のかすみや関節の痛みが

私に大人の次のステップを気づかせてくれることでしょう。

 

今日のコラム「金木犀」

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